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Claude Codeのセキュリティとは?法人導入前に確認すべきデータ管理と設定を解説

公開2026.07.11更新2026.10.11読了目安16分法人・チーム向け

執筆:株式会社GORO編集部/運営:旭 俊成(株式会社GORO 代表)

Claude Codeのセキュリティとは?法人導入前に確認すべきデータ管理と設定を解説

この記事でわかること

  • 個人プランと法人プランでのデータ学習の違い
  • 送信データの保持期間とフィードバック機能の例外
  • CLAUDE.mdやMCP連携でのアクセス範囲の制御方法
目次閉じる開く
  1. 01Claude Codeのセキュリティ、何を確認すればいい?
  2. 02Claude Codeのデータは学習に使われる?プランごとの違いを整理
  3. 03送信したデータはどのくらいの期間保持される?
  4. 04Claude Codeはどこまでファイルにアクセスできる?
  5. 05外部ツール連携(MCP)で気をつけるべきセキュリティとは?
  6. 06社内のセキュリティルールはどう決めればいい?

Claude Codeに自社の機密データを入れて大丈夫か、導入前に不安になる担当者は多いはずです。じつはAnthropicはデータの学習利用や保持期間について公式に明示しており、プランごとに扱いは明確に分かれています。ただし「個人プランなら学習に使われない」といった誤解も広がっており、情シスへの説明を誤ると信用を失いかねません。GOROでも公式情報を確認し、説明資料の表現を修正しました。安全に導入を進めたいなら、まずプラン別のデータの扱いと社内ルールの決め方を正しく押さえましょう。ここではデータ学習・保持期間・アクセス範囲・社内ルール作りまで、法人導入担当者が確認すべきポイントを解説します。

Claude Codeのセキュリティ、何を確認すればいい?

Claude Codeを法人導入する際に確認すべき点は、大きく4つに整理できます。データが学習に使われるかどうか、送信したデータがどのくらい保持されるか、ファイルやツールへのアクセス範囲はどこまでか、そして社内のルールをどう設計するかです。この4点を押さえれば、情シス部門として経営層や現場に説明できる根拠が揃います。

法人導入で懸念される3つのポイント

Claude Codeのセキュリティを検討するとき、最初に引っかかりやすいのは次の3つです。

懸念点具体的な不安
データ学習入力した業務データがAIの学習に使われ、他社の回答に影響しないか
保持期間送信した会話やコードが、どのくらいの期間サーバーに残るか
アクセス範囲Claude Codeが社内のどのファイル・システムまで触れるのか

これらはいずれも、プランの選び方や設定、社内の運用ルール次第で結果が変わります。曖昧なまま導入すると、後から「説明していなかった」という指摘を受けかねません。逆に言えば、事前に根拠を押さえておけば、稟議の場でも落ち着いて答えられます。

Claude Codeのデータは学習に使われる?プランごとの違いを整理

学習に使われるかどうかは、プランの種類と設定で決まります。個人向けと法人向けでは、既定の扱いがそもそも異なります。

個人プラン(Free/Pro/Max)は本人の設定次第

Free・Pro・Maxといった個人向けプランは、利用者が許可の設定をオンにした場合だけ学習に使われます。Claude Codeをこれらのアカウントで使う場合も、扱いは同じです。Is my data used for model training?

設定はclaude.aiの「Privacy Settings」(claude.ai/settings/data-privacy-controls)にある「Model Improvement」の項目で確認・変更できます。初期状態がオンかオフかは公式の説明に明記がなく、断定はできません。業務で使わせる前に、利用者本人に設定画面を開いて確認してもらう作業が欠かせません。

法人プラン(Team/Enterprise/API)は既定で学習に使わない

Team・Enterprise・APIといった商用プランは、組織が明示的に同意しない限り、入力したデータが学習に使われません。Data usage - Claude Code Docs

個人向けプランとの違いは、既定の状態そのものです。個人プランは本人がオンにして初めて学習対象になりますが、法人プランは何もしなければ対象外のままです。社内で導入を検討する際は、契約しているプランが商用プランに該当するかをまず確認してください。プランごとの位置づけはClaude Code 法人料金ガイドでも整理しています。

「個人プランなら学習に使われない」は誤り

ここまでの整理で分かるとおり、安全なのは「個人プラン」ではなく「学習利用をオフにした状態」です。この違いを取り違えた説明も見かけます。

実録GOROの作業記録

「個人プランは学習に使われない」という誤解

「個人プランは学習に使われない」と説明するのは誤り。情シス・経営層への説明で信用を失う。

訴求は「法人プランだから安全」ではなく「個人アカウントのまま業務データを扱うのが一番危ない。設定が本人任せで、オンだと5年保持される」。

出典:GOROの社内の作業記録

個人アカウントのまま業務データを入力している現場は少なくありません。契約プランの確認と、利用者個人のアカウント設定の確認は、どちらも省けない作業です。

送信したデータはどのくらいの期間保持される?

学習に使うかどうかの設定は、保持期間にもそのまま反映されます。許可の有無で日数が大きく変わるため、ここを正確に把握しておく必要があります。

学習を許可した場合・しない場合での保持期間の違い

学習への利用を許可すると、新規または再開した会話は非識別化された形で最大5年間、モデル学習のパイプラインに保持される場合があります。許可していない場合の保持期間は、これとは別に定められています。How long do you store my data?

前述のとおり、個人プランは本人の設定、法人プランは組織の同意がこの許可にあたります。許可をオンにした瞬間から長期保持が始まる点は、どちらのプランでも共通です。

設定保持期間の目安
学習利用を許可最大5年(非識別化した形で学習に使用)
学習利用を許可していない30日

なお、Anthropicの規約更新でも、学習利用を許可した場合に保持期間を5年へ延長する方針が示されています。延長が適用されるのは新規・再開した会話のみで、学習利用を選ばない場合は従来どおり30日保持です。Updates to Consumer Terms and Privacy Policy

会話を削除した場合の扱い

会話を削除すると、履歴の画面からは即座に見えなくなりますが、バックエンドのデータは30日以内に削除されます。削除すれば、その会話が将来のモデル学習に使われることもありません。How long do you store my data?

このため、過去に学習利用を許可したまま入力してしまった会話があっても、削除操作によって保持を打ち切ることができます。社内で誤入力が起きた場合の対処手順として、削除の操作方法を事前に共有しておくと安心です。

フィードバック機能を使うと5年保持される落とし穴

ここまでの保持期間はプランと設定で決まりますが、これとは別に、プランや設定に関係なく5年保持される操作があります。/feedback・/bug・/shareコマンドや、回答に対する親指マーク(高評価・低評価)のボタンです。

実録GOROの作業記録

フィードバック機能のプラン共通の例外

プラン共通の例外:/feedback・/bug・/share・親指ボタンで送った会話はプランに関係なく5年保持され改善に使われ得る。送らなければ発生しない。

出典:GOROの社内の作業記録

公式ドキュメントでも、/feedback・/bug・/shareで送った記録は5年間保持されると書かれています。この項目には、プランごとの違いは書かれていません。Data usage - Claude Code Docs

法人プランを選び、学習利用も許可していないから保持期間は30日のはず、と判断していても、利用者が不具合報告やフィードバックのボタンを押した会話だけは5年保持の対象になります。社内ルールを作る際は、学習設定の説明だけでなく、このフィードバック機能の扱いもあわせて周知しておく必要があります。送らなければ発生しない保持なので、業務データを含む会話では使わないよう案内するのが実務的な対処です。

社内での許可設定の具体的な操作場所は、Claude Codeの設定ファイルの置き場所でも確認できます。次の章では、保持期間とは別の論点である、Claude Codeがどこまでファイルにアクセスできるかを見ていきます。

Claude Codeはどこまでファイルにアクセスできる?

保持期間とは別に、Claude Codeがどの範囲のファイルに触れられるかも確認が必要な論点です。学習や保持の設定を整えても、アクセス範囲の管理を怠ると、関係のないフォルダまで読み込まれる恐れが残ります。

起動したフォルダの外は確認なしに読み書きされない

公式ドキュメントでは、マニュアルモードの場合、起動したフォルダとそのサブフォルダの外をファイルツールが読み書きする前に、必ず確認を求めると説明されています。Security - Claude Code Docs

つまり業務で使う際は、どのフォルダから起動するかを決めておけば、Claude Codeが触れる範囲はそのフォルダの中に限られます。全社のファイルサーバーや他部署の共有ドライブに、無断でアクセスすることは想定されていません。

CLAUDE.mdで参照させないフォルダを指定する方法

起動フォルダの外への読み書きには確認が入りますが、起動フォルダの中にある情報をどこまで扱わせるかは、別の仕組みで決める必要があります。ここで使われるのがCLAUDE.md(AIへの指示書)です。

ただし公式ドキュメントでは、CLAUDE.mdの指示は文脈として扱われるものであり、強制的な設定ではないと説明されています。行動を確実に止めたい場合は、CLAUDE.mdではなくPreToolUseフックという仕組みを使うべきだとも述べられています。How Claude remembers your project - Claude Code Docs

実録代表・旭の一次体験

CLAUDE.mdで顧客情報・個人情報のフォルダを参照させない

無防備には渡しません。CLAUDE.md(AIへの指示書)に「顧客情報・個人情報を持つフォルダからはデータを参照しない」と明記して制御。

出典:スライド作りをClaude Designに任せたら、主役はスライドではなくなった(代表・旭俊成のnote)

この実例が示すのは、CLAUDE.mdへの明記が業務上の指示として機能した事実です。一方で公式が述べるとおり、CLAUDE.mdは絶対的な遮断を保証する設定ではありません。本当に見せてはいけない情報は、起動フォルダそのものから物理的に外しておく運用もあわせて検討する価値があります。

フォルダ構成を決めることが、扱う情報の範囲を決めること

前述のとおり、起動したフォルダが扱う情報の範囲を決めます。全部門向けの研修を行った事業会社でも、フォルダの切り方そのものが話題になりました。

実録支援先の声

フォルダの切り方が扱う情報の範囲を決める

Claude Codeは、起動したフォルダの中だけを読み書きします。「この仕事はこのフォルダ」と決めることが、そのまま扱う情報の範囲を決めることになります。

参加者が挙げていた「ファイルが増え続ける」「どこに何があるか分からない」も、突き詰めれば置き場所が決まっていないことが原因でした。操作を覚えても、この問題は解けません。

出典:研修を受けた支援先の声(GOROの事例より)

この指摘が示すのは、フォルダ構成の整備が操作方法の習得より先に必要だという順序です。情シス部門としては、Claude Codeを使わせるフォルダと、顧客情報・人事情報を置くフォルダを最初から分けておく設計が欠かせません。アクセス範囲の管理は、設定項目を1つ選ぶ作業ではなく、社内のフォルダ構成そのものを見直す作業になります。

次の章では、外部ツールと連携するMCPという仕組みを使う場合に、どこへ注意を向けるべきかを見ていきます。

外部ツール連携(MCP)で気をつけるべきセキュリティとは?

フォルダの範囲を決めたあとに確認したいのが、外部サービスとの連携です。Claude CodeはMCP(Model Context Protocol)という仕組みを使い、分析ツールや社内システムなど外部のサービスに接続できます。この接続を設定する作業で、キー(認証情報)の扱いを誤ると、情報漏洩のきっかけになります。

公式ドキュメントでは、プロジェクトスコープのMCPサーバーは.mcp.jsonというファイルに定義され、このファイルはソース管理(git)にチェックインできる設計だと説明されています。一方でAPIキーやトークン自体は、macOSならKeychain、Linuxなら限られた人しか読めない権限のファイルに、安全に保存される仕組みが用意されています。Security - Claude Code Docs

つまり、接続先の情報をチームで共有する.mcp.jsonと、キーを安全に隠して保存する仕組みは、もともと別々に用意されています。この違いを理解せずに運用すると、意図せずキーを共有してしまう事態が起こります。

APIキーはgit管理の設定ファイルに入れない

.mcp.jsonはgit管理を前提にしたファイルです。チームメンバーで接続設定を共有する目的には向いていますが、このファイルにAPIキーをそのまま書き込むと、gitの履歴を通じて社外の第三者に渡る恐れがあります。社内の誰かがリポジトリを外部に公開したり、退職者のアクセス権限が残っていたりすれば、そこから流出します。

有料の外部ツールと連携する場合は特に注意が必要です。多くの外部サービスでは、MCP用のキーを発行する画面が用意されています。このキーをどこに保存するかが、連携時の分かれ目になります。

スコープ共有範囲キーの置き場所
プロジェクトスコープ(.mcp.json)チーム全員・git管理接続先は書くが、キーは書かない
ユーザースコープ自分のPCのみOSの安全な領域に保存される

本人のターミナルでユーザースコープとして登録する運用

外部分析ツールのリモートMCPを接続した際の記録には、キーの扱いについて次のように残されています。

実録GOROの作業記録

有料ツールのMCPキーの登録方法

キーはgit管理の.mcp.jsonに入れず、旭が自分のターミナルでclaude mcp add --transport http ahrefs <URL> --header "Authorization: Bearer <key>" -s userを実行する。

出典:GOROの社内の作業記録

このコマンドの末尾にある-s userが、ユーザースコープでの登録を意味します。ユーザースコープで登録すると、キーは.mcp.jsonに書かれず、実行した本人のPC内だけに保存されます。コマンドの細かいオプションの意味は、公式の情報で確認してください。

前述のとおり公式ドキュメントは.mcp.jsonをgit管理にチェックインできる設計だと説明していますが、この記録ではキー自体はそこに書かず、接続作業を行った本人のターミナルで、ユーザースコープとして個別に登録する運用を選んでいます。チームで共有する設定ファイルと、個人が管理すべきキーを分けて扱う判断です。

外部ツールと連携する際は、接続作業を特定の担当者に絞り、キーの発行・登録の手順を社内で統一しておくと、個々の判断に委ねずに済みます。次の章では、ここまでの内容を踏まえて、社内のセキュリティルールをどう設計するかを見ていきます。

社内のセキュリティルールはどう決めればいい?

キーの管理方法を決めても、それだけで社内の運用ルールが完成するわけではありません。学習設定・保持期間・アクセス範囲・外部連携、それぞれの仕組みを理解したあとは、自社の業務に合わせた運用の決め方が課題になります。全部門向けの研修を行った事業会社の担当者への取材では、ルールの整え方が段階的に進んでいる様子が語られていました。

最初にエンジニアが整える基本設定

同じ事業会社の担当者によると、Claudeのどの設定をオンにしてどの設定をオフにするかという基本の部分は、最初にエンジニアが社内で整えたとのことです。学習利用の許可やフィードバック機能の扱いなど、ここまで見てきた設定項目は、情シス部門や開発担当が一括して決める性質のものだといえます。利用者ひとりひとりの判断に委ねると、設定にばらつきが生まれます。導入の初期段階では、担当者が設定を固定してから社内に展開する進め方が現実的です。

個人情報を含むデータのマスキング

基本設定を整えたあとに取り組んでいたのが、個人情報を含むデータの扱いです。同じ担当者の話では、データベースから情報を持ち込んで集計する際、個人情報に該当しないようマスキングを進めているとのことでした。

マスキングとは、氏名や連絡先など個人を特定できる部分を、別の記号や伏せ字に置き換える作業を指します。顧客データや人事データを集計・分析の目的でClaude Codeに読み込ませる場合、元のデータをそのまま渡すのではなく、個人を特定できる項目を取り除いた状態にしてから渡す判断です。前述のフォルダ構成の分離とあわせて、データそのものの中身を加工する対策として押さえておきたい観点です。

ルールは一度に完成させず段階的に整えるもの

基本設定とマスキングまで進んでも、細かい運用ルールのすべてが最初から文書化されていたわけではありません。同じ取材の中で、担当者は次のように話しています。

実録支援先の声

ルールは走りながら整える

営業担当「細かいところはこれからずっと整えながらやっていくことになりそう」(文字起こし。「細は」を「細かいところは」と補った)

出典:研修を受けた支援先の参加者の発言(GOROの社内の記録)

この発言が示すのは、明文化した細かい決まりを最初から完璧に用意する必要はないという進め方です。基本設定とデータの加工という、情報漏洩に直結する部分を先に固めておき、部署ごとの運用に関わる細則は、実際に使いながら整えていく順序になっています。

社内でルールを作る際も、この順序はそのまま参考にできます。

段階内容主な担当
第1段階学習設定・フィードバック機能などの基本設定を固定するエンジニア・情シス
第2段階個人情報を含むデータのマスキング方法を決める情シス・データ管理担当
第3段階部署ごとの細かい運用ルールを、使いながら明文化する各部署の利用者・情シス

最初からすべての利用場面を想定した規程を作ろうとすると、検討だけで時間が過ぎてしまいます。基本設定とデータの加工という、戻しの効きにくい部分を先に固め、部署ごとの細則は運用を見ながら整えるほうが、現実の業務には合っています。

ここまで見てきた学習設定・保持期間・アクセス範囲・外部連携・社内ルールの5つは、いずれも稟議や社内説明の場でそのまま使える材料です。自社の状況に当てはめて整理すれば、懸念を一つずつ具体的な根拠に置き換えられます。

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GOROは、デザイナー・マーケ担当・ディレクターなど非エンジニアの部署を対象にしたClaude Code法人研修を提供しています。事前ヒアリングで業務の内容を伺い、研修の内容を設計します。研修の当日に、受講者が実際の成果物を作り切る形式です。

運営

旭 俊成 株式会社GORO 代表取締役

株式会社GORO代表。Web支援・UI/UX支援・AI支援の事業を経営しながら、社内の業務と企業研修でClaude Codeを使っています。使ってみて分かったことをnoteで書いています。

記事は株式会社GORO編集部が、AIを使って制作しています。事例は自社の実践と研修の実績にもとづいています。

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