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Claude CodeでExcelは使える?非エンジニアでもできる作業と実際のつまずきを解説

公開2026.10.02更新2026.10.11読了目安13分

執筆:株式会社GORO編集部/運営:旭 俊成(株式会社GORO 代表)

Claude CodeでExcelは使える?非エンジニアでもできる作業と実際のつまずきを解説

この記事でわかること

  • Claude CodeでExcelにできる作業の具体例
  • 入力欄が図形になっている申込書での失敗と対処
  • 非エンジニアが安全にExcel作業を始める進め方
目次閉じる開く
  1. 01Claude CodeはExcelファイルを読み書きできるのか
  2. 02領収書の仕分けを自動化した経営者の例
  3. 03実際にExcelを編集してわかったつまずきポイント
  4. 04非エンジニアがClaude CodeでExcelを使い始めるときの進め方
  5. 05Claude CodeでExcelを使う前に知っておきたい注意点

毎月の経費精算や請求書の転記、気づけば何時間も溶けていませんか。Claude Codeには、Excelファイルの読み込みから表の作成、領収書の仕分けまで任せられます。ただし取引先から届く申込書のように、入力欄がセルではなく図形になっているExcelもあり、ここでつまずくと作業が止まります。GOROが実際の申込書でぶつかった失敗と対処、支援先の経営者が領収書の仕分けを任せた例をもとに、非エンジニアがExcel作業をClaude Codeに任せるときの進め方と注意点を整理します。

Claude CodeはExcelファイルを読み書きできるのか

結論から言うと、Excelファイルの読み込みや表の作成はClaude Codeに任せられます。公式のOverview - Claude Code Docsでは、Claude Codeは「Claude Code is an agentic coding tool that reads your codebase, edits files, runs commands, and integrates with your development tools.」と説明されています。Excel専用の機能ではありませんが、パソコン上のファイルを読み、編集し、コマンドを実行できるため、xlsxファイルも作業の対象にできます。やりたいことは普段の言葉で伝えればよく、Excelの関数を自分で組む必要はありません。

ただし、取引先から届く申込書のように、入力欄がセルではなく図形で作られたExcelファイルもあり、扱いには注意が必要です。この点は後ほど具体的に説明します。

なお、Excelの画面の中でClaudeを使いたい場合は、Claude Codeとは別にExcelのアドインがあります。Use Claude for Excel - Claude.ai Documentationによると、Claude for Excelは開いているブックについて質問したり、数式のつながりを保ったまま値を変えたりでき、Pro・Max・Team・Enterpriseプランで提供されています。この記事では、パソコン上のExcelファイルをClaude Codeで扱う場合を説明します。

セルの数値・文字列を読み込んで集計する

Claude Codeにファイルを読ませると、シートに並んだ数値や文字列をもとに、集計や抽出の指示に応じた結果を返せる場合があります。たとえば「部署ごとに金額を合計してほしい」「今月分の日付だけ抜き出してほしい」といった頼み方が考えられます。関数の書き方を調べたり、参照範囲を手で指定したりする手間を減らせる可能性がありますが、実際の挙動はファイルの構成によって変わるため、大事な業務ファイルでは必ず結果を目で確認してください。

新しい表やシートを作成する

読み込んだデータをもとに、新しい表やシートを作れる場合もあります。集計した結果を別シートにまとめたり、元のデータを並べ替えて新しい表として出力したりする使い方が考えられます。

  • 月別・担当者別の集計表を新しいシートに作る
  • 複数のシートに分かれているデータを、1つの表にまとめ直す
  • 元のファイルを残したまま、別名で加工後のファイルを出力する

元のファイルを直接上書きせず、別ファイルとして保存するよう指示すれば、万一の修正ミスが元データに影響しない形で試せます。実際にどんな業務で使えるのか、支援先の経営者の例で紹介します。

領収書の仕分けを自動化した経営者の例

Claude CodeにExcel作業をどこまで任せられるのか、少人数の会社を経営する支援先の人が、領収書の仕分けに使った例で見ていきます。

写真を送るだけでフォルダ分け・表作成・摘要の記入まで進む

この経営者は以前、領収書を写真に撮ってGoogleドライブに月別で保存し、日付と内容を手で入力していました。マンツーマン研修のあと、本人がこの作業を、写真をClaude Codeに送るだけのやり方に変えました。

作業項目内容
フォルダ分け送った領収書の写真をフォルダに分ける
表の作成Excelの表を作る
カード決済分の除外クレジット決済分を除く
摘要の記入内容(摘要)の欄を埋める
日付の推定日付が写っていない領収書は、同じ日の駐車場の利用から推定する

実録支援先の声

写真を送るだけで摘要まで埋まった領収書仕分け

今は写真をClaude Codeに送るだけで、フォルダ分け、Excelの表の作成、クレジット決済分の除外、内容(摘要)の記入まで進みます。日付が写っていない領収書も、同じ日の駐車場の利用からClaude Codeが日付を推定し、それが合っていました。

出典:研修を受けた支援先の声(GOROの事例より)

摘要が空だと税理士から項目ごとに確認が来るので、本人はこの欄が埋まる点を気に入っています。この領収書の仕分けは、研修で業務を棚卸ししたときには挙がっていなかったものです。毎月の転記作業にかかる時間を見直したい場合は、Claude Codeで業務効率化する方法もあわせて確認してみてください。

効果の感じ方は会社の規模や業務量で変わる

この経営者は、効果について次のように話していました。

実録支援先の声

件数が少ないうちは大きな差ではない

本人「うちはまだ数少ないからそんなにすごいインパクトではない。人が多い会社や経費精算が多い会社だったらすごくいい」

出典:研修を受けた支援先の経営者の発言(GOROの社内の記録)

本人の見立てでは、領収書の件数が少ないうちは差が小さく、人や経費精算が多い会社ほど効果が大きくなります。

Claude Codeを使えば誰でも劇的に楽になるとは限りません。月あたりの領収書の枚数や、経理にかかわる人数に照らして、どの程度の手間が減りそうかを考えてから試す方が、期待と実際のずれを小さくできます。

実際にExcelを編集してわかったつまずきポイント

自分で作る表と違い、取引先から届く既成のExcelファイルでは、思わぬところでつまずくことがあります。GOROで取引先から届いた申込書を編集したときには、つまずいた点が2つありました。

入力欄がセルではなく図形になっている場合がある

取引先から届いた申込書(xlsx形式)に、記入と捺印をしました。このとき、見積番号を入力する欄がセルではなく、テキストボックスという図形でした。押印欄も、「印」と書かれた楕円の図形でした。

画面上は普通の表に見えても、セルの値だけを読んでいると、図形の中に書かれた文字や欄は目に入りません。そのため作業記録には、図形の情報が入っている drawing1.xml の中の文字(<a:t>)を必ず確認する、という手順を残しています。

実録GOROの作業記録

入力欄がセルではなく図形だった申込書

入力欄がセルではなく図形のことがある。drawing1.xml の <a:t> を必ず確認(見積番号欄がテキストボックス、押印欄が「印」と書かれた楕円だった)

出典:GOROの社内の作業記録

どの欄が図形かをExcelの画面で見分ける方法は、後の「進め方」で紹介します。

保存方法によってチェックボックスや図形が消える

同じ申込書の編集で、もう一つつまずいた点がありました。PythonでExcelファイルを読み書きするライブラリのopenpyxlで保存し直したところ、チェックボックスなどのフォームコントロールと、VML形式の図形が消えてしまったのです。

openpyxlの公式チュートリアル(Tutorial — openpyxl 3.1.3 documentation)にも、「openpyxl does currently not read all possible items in an Excel file so shapes will be lost from existing files if they are opened and saved with the same name.」という警告があります。公式の警告が挙げているのは図形(shapes)ですが、GOROの申込書では、図形に加えてチェックボックスなどのフォームコントロールも消えました。

保存方法結果
openpyxlで開いて保存し直すチェックボックス・図形が消える
zipfileでファイルの中のXMLを直接書き換えるチェックボックス・図形を維持できる

実録GOROの作業記録

保存し直すとチェックボックスと図形が消えた

openpyxlで保存するとチェックボックス等のフォームコントロールとVML図形が消えるので使わない。zipfileでXMLを直編集する。

出典:GOROの社内の作業記録

この問題を避けるため、openpyxlは使わず、ファイルの中のXMLを直接書き換える方法に切り替えました。MicrosoftのStructure of a SpreadsheetML document | Microsoft Learnによると、xlsxはzip形式のパッケージで、シートごとに別のXMLファイルが作られます。GOROの作業記録でも、セルの値、チェックボックスのオン・オフ、押印の画像を、それぞれ別のファイルで書き換えています。そうすることで、チェックボックスや図形を残したまま記入できました。

この2つのつまずきからわかるのは、Claude Codeに任せる前のファイル自体が、見た目どおりの構造とは限らないという点です。取引先から届く申込書や、社内で長く使われているフォーム付きのファイルには、図形や入力部品が組み込まれていることがあります。

非エンジニアがClaude CodeでExcelを使い始めるときの進め方

Claude CodeにExcel作業を頼むのに、特別な操作は要りません。ただし、図形やチェックボックスでつまずいた例を踏まえると、始め方には順番があります。ここでは、業務ファイルを壊さずに試すための進め方を3つの段階に分けて説明します。

いきなり本番ファイルを編集しない

最初にやるべきことは、普段使っている業務ファイルのコピーを作ることです。経理や総務で使うExcelファイルには、過去の記録や他の担当者が参照しているデータが含まれている場合があります。元のファイルを直接開いて作業を頼むと、思っていた結果と違う形に書き換わってしまったときに、元の状態へ戻す手間がかかります。

Claude for Excelの公式ドキュメント(Use Claude for Excel - Claude.ai Documentation)でも、ベストプラクティスとして「Start with a trusted copy of the workbook before asking Claude to edit widely.」と書かれています。製品は違いますが、Claude Codeでファイルを扱う場合も、コピーから始める考え方は同じです。

コピーしたファイルで試せば、結果を見てから本番ファイルに反映するかどうかを自分で判断できます。具体的には、次の手順で進めると安全です。

  1. 普段使っているExcelファイルを別のフォルダにコピーする
  2. コピーしたファイルに対してClaude Codeに作業を依頼する
  3. 出来上がった内容を自分の目で確認する
  4. 問題がなければ、本番ファイルに同じ作業を反映する

この手順を踏めば、万一の書き換えミスが本番ファイルに及ぶことはありません。慣れないうちは、毎回この4ステップを省略せずに行うことをおすすめします。

ファイルの構造を確認してから指示を出す

作業を依頼する前に、そのファイルがどういう作りになっているかを把握しておくと、図形の見落としを防げます。

確認する方法は難しくありません。Excelでファイルを開き、入力欄をクリックして、数式バーの左端にある名前ボックスを見ます。MicrosoftのExcel Glossary | Microsoft Supportでは、名前ボックスは「Box at left end of the formula bar that identifies the selected cell, chart item, or drawing object.」と説明されています。A1のようなセル番地が出ればセル、図形の名前が出れば図形です。この違いを見ておくだけで、Claude Codeに依頼する前に「このファイルは図形が混じっているかもしれない」と気づけます。

  • 入力欄をクリックして、名前ボックスにセル番地が出るか確認する
  • チェックボックスや丸をつける欄があるか目視で確認する
  • 捺印欄や署名欄がある場合、それが画像を貼る場所か、文字を打つセルかを確認する

社内で長年使い続けているフォームや、取引先から届く申込書は、見た目以上に複雑な構造を持っていることがあります。作業を頼む前にこの確認を挟むひと手間が、後の手戻りを減らします。

小さな作業から試す

進め方の最後は、作業の範囲を小さく区切ることです。いきなり月末の経費精算すべてを任せようとすると、結果の確認に時間がかかり、どこでうまくいかなかったのかも分かりにくくなります。

まずは1件分、あるいは1シート分だけを依頼し、出来上がった結果を確認する流れを繰り返すと、Claude Codeがどこまで正確にこなせるかを自分の手元で把握できます。

進め方向いている人
数件分だけ試して結果を確認する初めてClaude Codeを使う人
1か月分まとめて依頼する小さい作業で結果に慣れた人
定型化した作業を継続的に任せる同じ形式のファイルを毎月扱う人

小さな単位で試しておけば、仮に結果がずれていても手直しする範囲は限られます。逆に、最初から大きな範囲を任せてしまうと、どの部分が合っていてどの部分がずれているのかを探す作業自体が負担になります。

慣れてきたら、扱うファイルの種類や作業の頻度に応じて範囲を広げていくとよいでしょう。経費精算のように毎月同じ形式で発生する作業は、一度やり方が固まれば、同じ手順を繰り返しやすくなります。

Claude CodeでExcelを使う前に知っておきたい注意点

最後に、Claude CodeでExcelを扱う前に知っておきたい注意点として、つまずきやすいファイルの特徴を整理します。

申込書で起きた図形やチェックボックスの問題は、申込書に限らず、見積書や社内の様式など、書式が厳格に決められた帳票でも起こり得ます。特に注意したいのは、次のような特徴を持つファイルです。

  • 印鑑欄や署名欄に、画像を貼り込む想定の図形がある
  • チェック項目が□や☑のテキストではなく、実際のチェックボックス部品になっている
  • 複数の部署やシステムを経由して使われており、作成した人がすでに退職している

こうしたファイルは、見た目では普通の表と区別がつかないことが多く、作業を依頼した結果を確認するまで、図形が絡んでいるかどうか分からない場合があります。扱うときは、名前ボックスでの確認とコピーでの試行を省かないでください。

取引先とのやり取りに関わるファイルであれば、社内での運用ルールやセキュリティの確認も合わせて必要になります。この点はClaude Codeのセキュリティ対策で詳しく扱っています。Excel以外の業務での使い方は、活用事例で他の職種の例も参考にできます。

Claude Codeを業務で使いたい方へ

自分の業務を題材に試したい方には、1対1で進めるClaude Code マンツーマン講座があります(オンライン・回数制)。部署やチームで導入する場合は、業務に合わせて内容を設計するClaude Code法人研修をご覧ください。

運営

旭 俊成 株式会社GORO 代表取締役

株式会社GORO代表。Web支援・UI/UX支援・AI支援の事業を経営しながら、社内の業務と企業研修でClaude Codeを使っています。使ってみて分かったことをnoteで書いています。

記事は株式会社GORO編集部が、AIを使って制作しています。事例は自社の実践と研修の実績にもとづいています。

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